■縄文焼/のと縄文工房 | |
「地域の人に縄文焼をもっと知ってもらいたい」と話す山中梅峰(山中武雄)さんは、86歳となった今も現役の陶芸家として日々作品づくりに励んでいる。 山中さんと陶芸との出会いは22年前、誘われて数回通った陶芸教室だった。2年後に初めて野焼きを行った山中さんは「自分の作品が焼き上がって出てきた時は本当に感動した。その時、これは町の活性化につながると確信した」という。 (文と写真は町の広報誌「広報のと」第23号より) |
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■創作意欲 | |
「今後は出展を後進にゆだね、縄文焼を広げるための活動に注力したい」と話す山中さんは、来年の「縄文工房祭」での新たな企画を考えている。 「たくさんの人に縄文焼でランプシェードを作ってもらい、工房の前の川沿いに並べようと思っている」とのこと。現在は会員とさまざまな案を出し合ったり、学校や各種団体に話を持ちかけている段階ということだが「手応えはあるし、必ず成功させたい」と力強く話す。 (文と写真は町の広報誌「広報のと」第23号より) |
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■生涯現役 | |
定年退職してから陶芸を始めた。それまでは一切やったことがなかった。 能都町の社教で陶芸教室を始めた際に、誘われて参加した。翌年、「能都町の作陶グループを作らないか」と言われ、鵜川の公民館長だったので、「名前だけならやります」と、会長を引き受けた。でも、責任もあるから放っておけなくて、ずっとやってきた。地元で陶芸をされているのは20名ほど。 (文と写真は「能登お店の物語」より) |
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■体験教室も開いています | |
教室も開いている。体験の人数が少ない場合は工房で行い、何十人となれば青少年ホームで行う。京都女子中学の生徒さんが来た時は体育館で行った。 「わたしも最初は人に誘われた身だったが、だんだんと縄文焼に誘われて深みにはまっていった。たくさんの人に体験してもらうことで縄文焼の魅力は必ず伝わる」という山中さん。これからも【縄文焼で町おこし】という夢を追い続ける。 (文と写真は「能登お店の物語」より) |
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■縄文焼の特徴 | |
縄文焼きに合う粘土「縄文粘土」を作っていただいている。デザインも特徴があるが、焼き方も違い、一度素焼きをします。 普通の焼き物は800度ぐらいだが、私らのは980度から1000度近くで焼く。そうすると丈夫になる。その後、もみ殻を燃料に、野焼きを行います。いきなり野焼きすると割れやすい。本来の縄文焼きは時間をかけて、草や木を燃料に焼いたんだと思います。 (文は「能登お店の物語」より) |
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■古くて新しい「縄文のあかり」 | |
縄文焼を制作する「のと縄文工房」は、毎年工房で開催していたイベントを「のと縄文あかりフェスティバル」と一新し、8月4,5日に開催した。工房の前を流れる山田川沿いの道に縄文焼のランプシェードを並べ、新たな町おこしにつなげたいという試みだった。 町内の学校や地域の人の協力を得て、集まったランプシェードは予想を超える620個。約1qにわたって道路の両脇に並べられた。 すべてが手作りのイベント。オレンジ色の光は、訪れたたくさんの人の心にも温かい灯をともしていた。 (文と写真は町の広報誌「広報のと」第31号より) |
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■縄文焼の原型/縄文土器 | ||
写真左は縄文中期の「宇出津式土器」、右は真脇遺跡出土の土製仮面 (写真は「能都町史」第五巻より) |
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