■同じ大きさ同じ形の駒 | |
駒は、丈夫で肉厚もある真竹から作られたものが主流となっていて、現在では駒を作る人は少なくなっています。1組の駒を製作するのに、早くてもー週間はかかるといわれています。 (文と写真は町の広報「広報のと」N0.21、40号より) |
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■ごいたの普及 | |
平成11年には、伝承娯楽「ごいた」保存会が設立されました。この保存会は、高齢者の間で興じられることが多い「ごいた」がこのままでは忘れられるのではないかという危機感をもった数人の有志たちによって設立されたものです。設立時には公益信託エンデバーファンド21の助成を受けました。 保存会は、ごいた教室の開催や年6回の公認大会の開催および支援、ごいた番付の発行、ごいた解説書の制作など各種の普及活動に精力的に取り組んできました。 (写真は「能都町史第一巻」から、文は町の広報「広報のと」N0.21、40号より) |
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■宇出津の風物詩「ごいた」 | |
近年では、宇出津地区の20歳代から40歳代の間で「ごいた」が静かなブームとなっており、町内会の集まりなどで、年配の方と一緒にごいたに興じる地区も出てきているようです。 「ごいた」はもともと、漁師が大敷網漁を終えた余暇の時間を利用して興じられてきました。また夏場には、浜辺や日陰の涼しい場所にゴザなど敷いて楽しんでいる姿も見られます。これは、長年にわたり「ごいた」と親しんできた宇出津だけの風物詩といえるのではないでしょうか。 (文と写真は町の広報「広報のと」N0.21、40号より) |
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■打ち出しまで | |
駒はかき混ぜた後、盤上に丸く輪を書いたように並べ、親は駒が見えないように上を向きます(これを「あごのく」といいます)。親でない組のー人が任意の駒を押さえ、「それ」とか「一つ前」などと言って、最初に取る駒を決めます。親から順番に左回りに1枚ずつ取っていきます。8枚の駒はちょうど手のひらに収まり、他の人には見えないように打ち出して始まります。 ●「ごいた」での独特の用語 かかる:自分が持っている駒を、もう一人の味方も持っている場合。 相者.相方:(あいしゃ・あいかた)2人一組の一方の味方。 切る:同じ駒がない時に、代わって「王」を出すこと。 相談:一方が、歩を5枚手にしたときに、再度駒を取リ直すか、このまま進めるか協議をすることをいう。 ぞろ:勝負の結果、一方が10点さえ取れない場合、すなわち150対0の場合をいう。 手:4人が手にした駒。配駒。「ごいた」は、手が7割ともいう。 つる:勝ちまで残リ10点のときをいう。「つる」となかなか勝てないなどともいう。 だまだま.おのおう:一人が手にする8枚の駒のうち、「王」を2枚持つことをいう。 (写真は「能都町史第一巻」から、文は町の広報「広報のと」N0.21、40号より) |
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■しりとり方式で駆け引き | |
こうして8枚の駒を早く打ち出した方の組が勝ちで、「上がり」の駒(8枚目に出した駒)によって点数(別表参照)がつけられ、先に満点(普通150点が多い)に達した組が勝ちとなる競技です。 同じ持ち駒でも、打つ人の考え一つでどのようにでも打つことができ、どちらかといえば駆け引きが勝負を左右する、漁師の娯楽らしい競技です。また組同士でも間違った打ち方や32枚の駒の行方を誤って読んだりすると、相棒から非難をあびる事もあります。 (文と写真は町の広報「広報のと」N0.21、40号より) |
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■ゲームの祭典で最優秀賞 | |
今回の出展について、保存会会長の洲崎一男さんは「保存会会員がインターネットで発信した『ごいた』が東京のゲーム研究者の目に止まり、東京支部が設立された。その支部長が「ゲームマーケット』の主催者だった」と語る。 イベントには、保存会から5人がインストラクターとして参加し、144人が「ごいた」を体験したという。「待ち時間に『ごいた』や『能登』の話がゆっくりできればと考えていたが、大盛況で休む間もなく教えていた。それでも体験した人は相当楽しんでやっていたと思う」と洲崎会長は振り返る。 (文と写真は町の広報「広報のと」N0.21、40号より) |
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■駒の性質と上がり点数 | |
王(2枚) 上がリ点50点 飛、角(各2枚)上がリ点40点、王で切れる(競技用語) 金、銀(各4枚) 上がり点30点、王で切れる 馬(4枚) 上がリ点20点、王で切れる 香(4枚) 上がり点20点、王で切れない 歩(し)(10枚)上がリ点10点、王で切れない *王は飛角金銀馬を切ることができますが、香と歩は切れません。つまり香と歩は、時に驚異となるのです。 駒の特徴をうまく使うことが、「ごいた」の面白いところ。 ●駒の呼び方 ・歩、兵(ふ・ひょう) ・香(ごん・きょす) ・馬(ばっこ) ・王(おうさま・だま) ◆こんな場合もあリます。 ・ 残り2枚が同じ駒の場合はその駒の2倍の点数。 ・ 歩が5枚の時は、相棒と相談して続けるか再度駒を取リ直すか選択ができる。 ・ 手持ちに歩が6枚以上の時は次のようになリます。6枚の時は残る駒の高い方の点数、7枚の時はその2倍の点数、8枚の時は1OO点。 (文と写真は町の広報「広報のと」N0.21、40号より) |
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