◆能登町不動寺に埋蔵珪化木群がある。
◆展示品中、最大の珪化木は直径70p、長さ13mあり、ワキミズ・ケヤキである。
珪化木公園
■概要 |
今から約三千万年程前の中新世前期の末頃になると、火山活動でできた凹地やその後の浸食作用の結果できた盆地や谷に、海が入り込み、所によっては、潟や湖ができました。この時期の地層は、柳田村から内浦町一帯に広く分布しているので、柳田累層と呼ばれています。
当時、湖沼や潟の近くの陸上に繁茂した樹木や草はこれらの水域に埋積して、行延・小木金剛崎・秋吉附近に亜炭層として残っています。
柳田累層が内浦町・柳田村、及び珠洲市にかけての能登半島北東部一帯に広く堆積したのは、今から約二千万年前ですが、この頃の気候が今よりは温暖で、常緑広葉樹を主とした、いわゆる照葉樹林が広く繁茂していたことが化石によって証明されています。しかし、時折り活動する火山が放出する大量の火山灰は、前述の暖温帯性の大樹を埋没させてしまいました。
能登町不動寺に残る大きな珪化木は、この当時の様子を今に残す記念物で、これは、北陸はもちろんのこと、日本的に見ても立派な化石林です。殊に、当時降りそそいだ大量の火山灰の中に埋積したままで保存されている例は余り他に例がなく、大変に貴重な資料です。これらの珪化木には、メタセコイヤ・フウ・ヒッコリ・ケンポナシなどがあります。昭和62年、県指定天然記念物に指定されました。
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■フォトギャラリー |
上の写真は1号公園、右は2号公園にある巨大な珪化木 |
珪化木1号公園の平面図 |
珪化木2号公園の平面図 |
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