所在地
  石川県鳳珠郡能登町
  字秋吉
  あまめはぎ公園近く
  電話0768-72-8080
不定休10:00-18:00
  要電話確認


「あまめ」とは囲炉裏にあたってばかりいると足にできるアザ状のマメのこと。すなわち「怠け者の印で、そのあまめをはぎ取ることで、怠惰を戒め、災厄を払って歩く民俗行事である。

あまめはぎ


あまめはぎとは
 アマメハギとは、立春前夜、節分の夜に子どもたちによって行われる伝統行事。子どもたちは、自分で作った鬼の面を着け、箕、前垂れをあて、サイケと呼ばれる桶と竹で作った包丁を手に家々をまわる。その際「あまめ!」「怠け者はおらんか」などと子どもたちに聞かせ、冬の間の怠けた心を戒める。秋吉地区では、この大切な行事を後世に残そうと、昭和44年に「アマメハギ保存会」を結成し、保存・伝承活動を行っている。
 アマメハギは昭和54年2月3日、旧門前町皆月地区に伝わる「あまめはぎ」と、輪島市に伝わる「面様年頭」と合わせて「能登のアマメハギ」として国指定重要無形民俗文化財に指定された。門前・輪島の行事は 1月に行われるが、アマメハギは節分の日、2月3日に行われる。
 秋吉の場合、節分の夜、子どもが数名ずつ組をなし、鬼の面を付け、蓑を着、フカグツをはき、サイケという手桶を提げ、出刃庖丁・鉄棒(模造)を持ち、各家に訪れる。鬼はサイケをたたき「アマメーアマメー」と大声でわめき戸をあけ、ニワヘ入ると、家の小さな子は逃げ回わるが、「親の言うことをきけ」「立春にいつまでもアマメをつけておるな」といっておどす。
(文は町の広報誌「広報のと」N0.25、「内浦町史」第二巻925頁より)

フォトギャラリー
昭和20年代の様子昭和30年代の様子

戦前と戦後まもなくのアマメハギ

昭和50年代の子供達昭和50年代の子供達

昭和50年代のアマメハギ

昭和40年代の様子かつて使用された様々な面

昭和50年代のアマメハギと、かつて使われた鬼の面の数々

居間を改装した展示室平成20年の体験イベント

写真左は天野さん宅の居間を改装した展示室、右は平成20年の体験イベントの様子

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